私が意識しているフリーランスとしての10の心構え

私はWebデザイナーとして独立し、フリーランスになって9年経ちましたが、今回は自分がフリーランスになって気をつけていることを書いてみたいと思います。

気をつけていること

  • スケジュールは守る。守れなさそうな場合は事前にしっかり報告する。
  • クライアントのスケジュールも頭に入れて先回りして動く。
  • ホウレンソウ(報連相)を徹底。
  • 平日の日中に連絡がつくようにする。
  • 仕事はキツキツに詰めすぎない。2割の余裕を持っておく。
  • 同業者・フリーランス仲間を作る。
  • 苦手な人、合わないと思う人からの依頼は受けない。
  • 徹夜しない。しっかり寝る。
  • 休みの日の電話は出ない、メールの返信もしない。クライアントが休みの日に連絡はしない。
  • 自分への投資をケチらない。

スケジュールは守る。守れなさそうな場合は事前にしっかり報告する。

当たり前のことなのですが、これは当然ですよね。

でも意外と守られていないのが現状です。よく聞く話ですがフリーランスの中にはいきなり「飛ぶ」人もいます。飛ぶとはもちろん比喩で本当に空を飛ぶわけではないのですが、つまり「いなくなってしまう」ということです。

Web系のフリーランスはSNSなどで知り合うことも多く、相手の素性がわからないなんてことも多々あります。その分、飛びやすいのです。

そのためスケジュールが間に合わなかったり、仕事がうまく進まなかったりなんて話もたまに聞きます。

逆にいうとしっかりとスケジュールを守るだけで長くお仕事をさせてもらえる可能性があります。これは最低限の話ですが、まずスケジュールを守る。これは絶対ですね。

そしてやむを得ずスケジュール通りに行かない場合は、期日前に連絡を入れる。それもできるだけ早く。早く連絡することで、回避できる場合も多いです。

桑島三佳

どの業界でも同じですが「責任感」は最重要視されます。いくら仕事ができても責任感がない人とは安心して仕事ができません。

クライアントのスケジュールも頭に入れて先回りして動く。

もちろんクライアントの全てのスケジュールを入れておく必要はないのですが、関わっている仕事に関する大事な部分は入れておきましょう。

例えばクライアントからデザインのお仕事を頼まれていて、クライアントが「水曜日に社内で会議があるのでそれまでにデザインが欲しい」といった場合、あなたは何曜日までにデザインを提出しますか?

私の場合、月曜日中にクライアントに提出します。というのも私のデザインがそのままクライアントの社内会議に提出できるかわからないからです。水曜日に会議であれば、火曜日にはクライアント担当者に確認をしてもらい、修正が必要であれば修正する。そして担当者レベルでOKが出たものを水曜日の会議で提出してもらう、というスケジュールを組みます。

もし火曜日の夜にデザインを見せた場合、クライアントの意図と違っていた場合でも修正する時間がないですよね。そのまま社内会議に提出され「あのクリエイターはあまり良くない」という印象を与えてしまうのは勿体無いです。

ですのでクライアントのスケジュールも頭に入れて動くとベストでしょう。

桑島三佳

自分の都合だけでなく、相手の都合も考えて動く事ができると重宝がられます。

ホウレンソウ(報連相)を徹底。

これも当然のことですが「報連相」はどの業界でも必要です。

フリーランスの場合一人でやっているので、不明確な部分があってもクライアントに相談せずそのまま自分の解釈で進めてしまう場合がありますが、クライアントの意図と違っていた場合、全部やり直しなんてこともあります。

そのような事態を防ぐため、不明点があれば遠慮せずしっかりと相談しましょう。

また締切までに時間がある案件などは、定期的な進捗状況を伝えるのも良いですね。クライアントも現在どんな状況か気になると思います。クライアントから聞かれる前に自分から報告をしておくと、良い印象を与えるでしょう。

桑島三佳

不明点は些細なことでも相談すると何事もスムーズにいきます。コミュニケーション大事!

平日の日中に連絡がつくようにする。

これは業種にもよると思うのですが、私の場合クライアントは企業の方も多いので「平日の日中に連絡がつく」ということは必須だと思っています。

フリーランスの方の中には夜間に仕事をされる方も多いと思いますが、クライアントからの連絡の中には緊急性があるものも多いので、「この人は日中連絡がつかない」というイメージを与えることは、仕事の機会損失につながるのではと思っています。クライアントから他のクライアントを紹介してもらう確率も減るのではないでしょうか。

もちろん電話に出れない時もありますし、メールの返信が遅くなる時もあります。それはそれでいいのですが、「連絡がつかない」というイメージを与えるのはマイナスにしかならないと感じます。

桑島三佳

自分のクライアントが働いている時間帯に連絡がつくようにしておくと良いですね。

仕事はキツキツに詰めすぎない。2割の余裕を持っておく。

私は自分の作業できる容量の限界が100だとしたら、基本的には80くらいまでしか仕事を受けないようにしています。

これは「仕事は常にイレギュラーな事が起こる」ことを想定しているからです。

自分が風邪を引いてしまい満足に仕事ができない、クライアントからのデータの支給が遅れている、回線が悪くてネットに繋がらない…などなど、仕事では様々な想定外の事態が起こります。

こんな時、すでに自分の作業容量マックスで仕事にあたっていると、どこかでスケジュール通りに行かない仕事が出てきてしまいます。

そのような事態を防ぐためにも、仕事は詰めすぎないように、常に2割くらいの余裕を持って活動しています。

桑島三佳

スケジュールがキツキツの時に限ってイレギュラーな事態が発生するんですよね。なんなんですかね、あの現象…

同業者・フリーランス仲間を作る。

フリーランスは孤独な生き物。

「あー、今月ヒマだ!このままじゃ廃業だ!」

「あー、この案件、見積もりいくらくらいが妥当?」

などなど、毎日毎日一人悶々と悩んでいるのではないでしょうか?

そんな時、軽い気持ちで愚痴や相談ができる相手がいるといないとでは大違いです。同業者であれば見積額の相談や仕事で困ったときに相談ができますし、フリーランス仲間であればフリーランス特有の悩みやあるあるを共有できるでしょう。

困った時に気持ちを共有できる仲間がいると安心できます。

もちろん守秘義務というのもがありますので、仕事で知った情報をペラペラと話すことはご法度ですのでその点は注意しましょう。

桑島三佳

フリーランスは孤独な生き物。ちょっと話を聞いてもらう人がいると心に余裕が生まれます。

苦手な人、合わないと思う人からの依頼は受けない。

私は「苦手な人、会わないと思ったクライアント」からの仕事は受けないようにしています。たとえそのクライアントが定期的に仕事を発注してくれるクライアントだったとしても、性格的に合わずストレスを溜めてしまうのであれば受けません。

この心構えに関してはフリーランスになった理由によると思います。「稼ぎたい・〇〇円絶対稼がなきゃいけない」という理由でフリーランスを選んだ方は、仕事を選んでいる場合ではないと思いますのでお金になるのであれば引き受けていいと思います。

私の場合「長く細く」がモットーなので、自分の心をすり減らす仕事は受けていません。そのおかげで基本的にストレスが発生する仕事や人間関係がないので、ストレスなく気持ちよく働くことができます。

「お客様を選ぶ」というと少し傲慢な感じもしますが、自分を守るためには必要なことです。

桑島三佳

自分がどんなフリーランスになりたいかですね。

徹夜しない。しっかり寝る。

もう徹夜できる年齢ではないということもありますが、徹夜しての作業はしないようにしています。もちろん忙しい場合は睡眠時間が少なくなることはありますが、日常的に睡眠時間を削ってまで仕事は受けないようにしています。

フリーランスは身体が資本。自分が潰れてしまったら、代わりはいません。そのため自分の体調管理は必須。睡眠不足は仕事中の集中力を減らすだけではなく、長年続くと健康を害する可能性があります。

しっかりと睡眠をとり、常にスッキリした頭で毎日仕事に望むようにしています。

桑島三佳

集中力の低下は仕事上のミスにもつながります。しっかり寝ると頭も冴えるので、睡眠はたっぷりとっています。

休みの日の電話は出ない、メールの返信もしない。クライアントが休みの日に連絡はしない。

私は基本的に土日祝を休みにしているのですが、土日祝のクライアントからの電話は出ません(複数回かかってきたり、状況的に急ぎだなとわかる場合は除く)。

あとは休日や夜にくるメールも、翌日(平日)まで返信はしません。

休日に対応してしまうと「休日でも対応してくれる人」と思われてしまうので、今後も休日に連絡が来るようになってしまいます。

休日はゆっくり休みたいですよね。自分のプライベートを守るためにも、休日の連絡は出ないようにしています。

それと同じ理由で、クライアントが休日の日には連絡はしないようにしています。

桑島三佳

休みの日はしっかり休む!

自分への投資をケチらない。

フリーランスは不安定な立場です。例え今、順調に事業が進んでいったとしても、数年後にどうなっているかは誰もわかりません。

そして時代は常に移り変わっていきます。新しい技術が常に出てきます。

そんな時代の変化に取り残されないように、常に自分自分をアップデートしていく必要があります。

新しい知識や技術を取り入れるための投資(書籍代やセミナーなどの勉強代、新しいデバイス代など)はケチらないことにしています。

桑島三佳

フリーランスには定年退職もありません。自分の目指す未来に向かって常に自己投資を怠らないようにしています。