地方フリーランサーがフリーランスについて思う事。

はじめまして。
富山県で主にWEB制作をしています、MULBERRYの桑島といいます。

簡単に経歴を紹介すると、約15年前にWEB制作の世界にはいり、5年前に独立。以後フリーでWEB制作の仕事をしてます。
独立前まではWEB制作しかしてきませんでしたが、独立後WEBと一緒に名刺やショップカードなどの制作、ちょっとしたカメラ撮影なんかも依頼されるようになり、だんだんWEB制作がメインの便利屋のような活動スタイルになってきました。

独立して5年経ちましたが、周囲の皆様に助けられなんとか今までやってこれたと思います。

来年で40歳になります。
人生100年時代と言われる今、ぶっちゃけまだ半分にも達していません。
正直びっくりです。
自分的には結構長い事生きてきたと思っていて、もう折り返し地点くらいは通り過ぎてるんじゃないかと思っていたのですが、まだ60年残っていました。人生とはなんて長いのでしょうか‥。

このnoteは地方で生きるフリーランスとして、今思っていることを率直に書いていこうと思っています。誰かの役に立つように…という高尚な目的はありません。このnoteを書くことで自分の中にあるフワッとした思いが言語化され、自分の思考がクリアになることを目的としています。

「自由」を手に入れた代わりに「保証」を手放した。

フリーランスはすべてを自由に選択できます。決定権は自分にあります。
成功も失敗もすべて自分が選んだ事であり、すべて自分の責任です。

働きたかったら休みなしで働いてもいい。
休みたかったら休んでもいい。
平日に美容院にいける。
道路が凍っている朝は出勤時間を遅らせればいい。

…なんて自由なんだろう。

でも「自由」を手に入れた代わりに「保証」を手放してしまいました。

毎月もらえる給料もないし、もちろんボーナスもない。
退職金もないし、そもそも定年という概念がない。
自分でちゃんと健康診断に行かなきゃいけない。
インフルになったとしてもなんとかしなきゃいけない。
来年の今頃どうなっているかわからない。

病気や怪我をして働けなくなったらどうしよう。
今の生活費を稼ぎつつ老後の蓄えも貯めれるだろうか…

などなど、ちょっと考えただけでも不安はつきません。

「保証」されている人はいない。不安は全ての人が平等に持っている。

正直なところ「保証がない」というのはフリーランスに限ってのことではなく、企業に属している方も、定年退職してのんびりセカンドライフを送っている方も、日本中の多くの人がみんな不安に思っていることですよね。

なのでフリーランスだから不安なのではなく、これらの不安はみんな潜在的に持っているものであり、フリーランスだから不安なのではないと考えるとけっこう気にならなくなります。

それよりも注目したいのはフリーランスが持てる「自由」。
この自由は何ものにも代え難いとても大切なものだと思っています。

自分がやりたいことをカタチにできる「自由」。

私がフリーランスになった理由はこの「自由」を手に入れたかったから。
でもそれは「自分の好き勝手に仕事ができる」という自由ではありません。

「自分を含めた自分に関わるすべての人が今よりも1ミリでも良い方向に動くためには何をすればいいのかを決定する自由」という感じでしょうか。

そう、それはまるで子どもの頃大好きだった「シムシティ」というゲームで自分が市長になって街を作っていくような感じ。街を大きくするためにはどうすればいいか、ゴジラに破壊された場合どう復興していくのが一番いいかの決定権を自分が持っていて、実際に行動にうつせるという自由。

この自由は企業に属していても可能な事ですが、よりシンプルによりスピーディーに行動するため、私はフリーランスになることを選びました。

「何をすればいいか」にしたがって行動した結果、現在は便利屋的なスタイルになっていますが、それはそれで正しい選択だと思っています。また地方でフリーランスとしてやっていく限り、このスタイルはとても動きやすいとも感じます。

今後どのようなスタイルになっていくかは現時点では分かりませんが、自分が何者にでもなれるというところもフリーランスの醍醐味だなと思います。