自分のお店を持ちたい!小規模ビジネスで使える無料クリエイティブツール

「自分のお店のホームページやチラシを作りたいけど予算がないから自分で作りたい!」という方、たくさんいらっしゃると思います。また「プロに頼みたいけど、いくらくらいするかわからないし、相談する勇気がない」なんて方も多いのではないでしょうか。

今回はそんな自分のお店を持ちたい方・フリーランスとして独立したい方などの小規模なビジネスを始めようとしている方に向けて、技術がなくても自分で簡単にチラシやホームページが作れるクリエイティブツールをご紹介します。

Canva(キャンバ)

プロも使っているツール、Canva。個人的には「これ、無料で提供していいの?」と思ってしまうくらいの超万能クリエイティブツールです。無料アカウントの登録さえすれば誰でも使えるオンラインで使えますので、PCにソフトをインストールする必要もないというお手軽さ。Canvaでは下記のようなものを制作することができます。

  • 名刺・チラシ・パンフレット・ポスター・メニュー表などの販促ツール
  • インスタグラムやフェイスブックのリール投稿やストーリー投稿用の画像
  • Webサイト
  • ロゴ
  • YouTubeやTikTok用の動画
  • ビジネス用の提案書や企画書
  • 自己分析するためのマインドマップなど
  • Tシャツやマグカップなどの自社オリジナル商品

などなど。他にもまだまだありますが、とりあえず起業するにあたって必要なものは全てCanvaで作れるのではないかと思います。

しかもこれらのほとんどにテンプレートが存在しており、気に入ったテンプレートをもとに画像や文章を変更するだけでクオリティの高いクリエイティブが作れるという優れもの。作った画像などはJPGやPDFなどでダウンロードできます。またチラシやメニュー表に使う写真素材(※無料プランの場合は使える写真が限られます。)もCanvaが用意してくれています。ここまで至れり尽くせりな機能満載なCanvaがなんと無料で使えちゃう!どうですか?すごい時代になってきたなと思います。

とりあえず無料なので、実際にアカウントを登録して触ってみることをお勧めします。ちなみにCanvaにはプロプランという有料のプランもあります。有料プランの場合、無料では使えない機能が使えたり、全ての写真素材が利用できたりするので、もっとCanvaを使い倒したいという方はプロプランをお勧めします。↓↓↓↓

Canva Pro

CanvaProの価格は月払いだと1ヶ月1,500円、年間払いだと1年で12,000円です。またお試し期間として30日間は無料でCanva Proの機能を使うことができます。無料期間中でしたらキャンセルすることも可能ですので、気軽にトライアルを試してみたらいいのではと思います。

特にチラシやSNSの投稿用画像なんかを作る場合、写真が重要になってきますよね。そんな時、無料だと写真の数が限られているので有料プランにしたい場面が多々出てくる気がします。

Adobe Express

続いてのお勧めは「Adobe Express」。Canvaと同じような機能を持っているクリエイティブツールです。こちらもAdobeのアカウントを持っている方であれば誰でも使えるオンライン上のツールです。ソフトのインストールも必要ありません。

作れるものや操作性もCanvaと似ているため、Canvaを使える人はAdobe Expressも使えるし、その逆も言えます。機能面では似ている箇所が多いので、Canvaを使うか、Adobe Expressを使うかは自分好みのテンプレートやフォントがあるかというところで判断してもいいと思います。

ただCanvaとは違うAdobe Expressのメリットとして「Adobeの有料プランを契約している人はAdobe Expressの全ての機能を使える」という点が挙げられます。Adobe ExpressにもCanvaと同じように有料プランがあり、有料プランを契約した場合、Adobe Stockにある画像の大部分を利用することができるのですが、これはAdobe製品のどれか一つでも有料契約しているアカウント全ての方に当てはまります。

つまりプロがよく契約しているAdobe CCサブスクを契約している方はそのままAdobe Expressの有料プランを使うことができます。有料プランで何がいいかと言えば、やはり写真素材が多いこと。写真はAdobe Stockの画像の大部分を使うことができます。

ペライチ

次に紹介するのはホームページが簡単に作れるです。ペライチは、日本のホームページ作成サービスで、主に個人や小規模ビジネス向けに利用されています。特に技術的な知識がなくても、直感的なドラッグ&ドロップ操作や多くのテンプレートから選ぶことで、誰でも簡単にウェブサイトを作成することができます。

日本企業なので日本人向けのサイトであるという部分が結構安心できます。ホームページ作成サービスはWixJimdoなどいろいろありますが、海外の企業の場合、テンプレートの傾向が海外向けだったりする場合があります。日本のウェブサイトの傾向と海外のウェブサイトの傾向は違っていたりするので、日本企業が運営しているという部分で安心できる部分があります。もちろんWixもJindoも素晴らしいサービスなので、基本的に自分が使いたい機能が備わっているか、デザインが自分好みかを基準に選べばいいと思います。

ペライチは無料で使えますが、無料プランは機能や作成できるページ数などが限られているので、ビジネスで使っていくのであれば有料プランを契約したいところです。無料プランでサービスの使い勝手や操作性などを確認してみましょう!

ネットショップを作るならBASEやSTORES

ウェブサイトの中でもネットショップに特化したサービスの代表格は「BASE」や「STORES」です。どちらも日本の企業であり、無料で使うことが可能です。

機能面ではどちらも似たような機能を持っています。商品登録・決済機能など、ネットショップを運営するために必要な機能は全てあります。

ですのでネットショップを始める際に「BASEにする?STORESにする?」と迷う方も多いのではないでしょうか?個人的に判断するポイントとして「手数料」「既存ドメインが使えるか」「フリーページが作れるか」が挙げられるかなと思います。これらの項目について細かく見ていきましょう。

BASEとSTORESの手数料について

BASESTORES
プラン・スタンダードプラン…月額0円
・グロースプラン…月額5,980円
・フリープラン…月額0円
・スタンダードプラン…月額2,178円
手数料・スタンダードプラン
決済手数料…3.6% + ¥40
サービス利用料…3%
・グロースプラン…2.9%
・フリープラン…5%
・スタンダードプラン…3.6%
売上振込手数料250円
※入金金額が2万円未満の場合別途事務手数料500円
275円
※入金金額が1万円未満の場合別途事務手数料275円
※上記内容は2023年3月20日現在

上記の表を見てもらうとわかるように、無料プランの場合STORESの方が手数料が少ないです。ですので「月数万程度売れたら嬉しいな」という方は手数料でSTORESを選択するのもありだと思います。ちなみに売上金を自分の口座に振り込んでもらう際に「振込手数料」というものもかかります。

既存ドメインが使えるか

2023年3月現在、BASEは既存の独自ドメインをネットショップのドメインとして使えますが、STORESは既存独自ドメインを使うことができません。つまりブランディングの観点などから既存の独自ドメインをネットショップに使いたい場合はBASEを選択することになります。STORESではSTORES内で新規で独自ドメインを取得することはできますが、それを移管したり外部サービスで使うということはできません。

フリーページが作れるか

BASEはネットショップ内でフリーページが作れますが、STORESは作れません。例えば商品の紹介として、商品生産者や商品が生まれる過程などを紹介したページを1ページ作りたいという場合、BASEでは作れますがSTORESにはフリーページ機能がないため、STORESで作る場合ニュース機能を使ってブログ記事のような感じで作ることになります。

ちなみにBASEでもデザインテーマやHTML編集機能を使っている場合はフリーページを作ることができませんのでご注意ください。

上記のように2つのサービスは基本的な機能は似ていますが、細かい部分で違いがあります。無料でアカウントを作れますので、とりあえず2つともアカウントを作って触ってみるのもいいと思います。ネットショップは運用してしまった後にサービスを変更するのはなかなか手間なので、運用を開始する前にしっかりと検討しましょう。


ちなみにMulberryは「BASEのオフィシャルパートナー」およびデザインテーマ「DEPARTMENT」の制作者です。BASEのオフィシャルパートナー特典としまして、「デザインテーマの無償提供」および「BASEロゴ非表示App(月額500円)の無償提供」が可能です。

BASEサイトの作成サポートサービスもしておりますので、お気軽にご相談くださいませ。